とにかく早く離婚したい!調停を挟まず直接訴訟はできる?

調停離婚が成立するまでをはじめとして、その他、結果的には不成立となってしまったりする場合であっても、ある程度時間が必要になります。
調停を申し立ててから早ければ3ヶ月以内に解決しますが、そうでなかった場合には更に長い時間が必要になってしまうこととなります。
そうなると調停では話し合いが出来ずに不成立となってしまうため、その後は審判離婚や裁判離婚へと移行することになっています。

調停の申し立てをしても、そこで話ができないなどと思っている場合には調停を飛ばして早く裁判で決着をつけたいと思う人もいるでしょう。
しかし、調停前置主義というものがありますので家事審判法18条によって訴えを提起しようとする者は、まず家庭裁判所に調停の申し立てをしなければならないと言う決まりがあります。

【調停は起こさず直接裁判をすることができるケース】

上記した流れは原則として決められているものの、状況によっては例外として扱われるものがあります。
それがどんな場合かというと

  • 相手側が行方不明になっており、調停で話し合いをすることができない場合
  • これまでの婚姻生活を含め、調停でも話し合いが全くできないような状況が見込まれる場合

この2つになっています。
そうでなかった場合には、やはりまずは調停を申し立てておかなくてはなりません。
そうではなく、例外として調停を起こさず、裁判にする場合には裁判所の審理が行われることになります。

【それでも一定期間が必要となる】

調停を申し込まず直接訴訟をする場合には基本的に相手側の行方が分からずに音沙汰なしといった場合がほとんどです。
ただしこの場合には、裁判所側としても、相手側に直接連絡を取ることができませんので、まずは裁判所をはじめとして、家庭裁判所などに訴状を張り出すと言う公示送達の手続きをとります。
その後一定期間が経過しても音沙汰が無く結果的にご夫婦双方での話し合いができなかった場合に判決が下されることになっています。

ただしこのような方法を取るためには長期間にわたり行方不明音信不通の状態が続いていることが大切になっており、数ヶ月から半年、または1年程度の行方不明で直接訴訟できるかどうかは、裁判所の判断となってきます。

【訴訟を起こした後相手の行方が分かった場合】

行方不明である相手を訴訟して、上記のように家庭裁判所などが公示送達を行った際に相手側の行方がわかり、連絡が取れたという場合にはそのまま裁判が進んでいくわけではなく、一度家庭裁判所に話を戻され、ここで調停が行われることになります。
もちろん、そこで調停を行っても話し合いがつかなければ、審判離婚や裁判離婚になりますが、相手が見つかることになればその分さらに長い時間が必要になってしまうこともあるでしょう。

【焦った気持ちだけでは直接訴訟することはできない】

とにかく早く離婚がしたいと言う焦った気持ちだけで離婚に対する訴訟を起こすことはできません。
前述した通りの前置主義がありますので必ず調停を経なければなりません。
例外であった場合にも裁判所から審判が下されるまでにはある程度時間が必要になりますので、この期間はどうしても待つことになります。

またこの場合には、あくまでも行方不明にはなっているものの、相手方が生存しているだろうと思われるケースに限っており、3年以上にわたり行方不明で音信不通の状態が続いているケースでも離婚が認められることになっています。

【訴訟できるかどうかは弁護士に聞いてみると良い】

ご自身の置かれている状況を判断し、直接訴状することができるかどうかについては素人が判断できる事ではありません。
家庭裁判所などに相談してみるのも一つの方法ですが、まずは離婚問題に詳しい弁護士に相談してみると良いでしょう。
そこで訴訟できる可能性が高いという判断になれば直接訴訟することで手続きが進んでいくことになります。

またどうしても話し合いができない場合に裁判所からの公示送達ではなく、弁護士から内容証明などを送付してもらうことによって相手が話し合いに応じてくれるといったケースもあります。
やはり離婚問題に対して弁護士を立てることで真剣に離婚を考えていることが相手側にも伝わるため、それまではしっかり話し合いができなくても弁護士さんが間に入ることで、これ以上知らん顔をしていても意味がないと相手が判断し、話し合いに応じてくれるようなケースもあります。
また家庭裁判所の公示送達などによって相手が連絡をしてきたという場合でも調停離婚という形になりますが、ここでも調停申し立てをする前の段階で弁護士さんを通じ再三相手側に連絡を取っていることや実際に訴訟を起こしていることなどは調停でも有利になる条件ですので、ステップを踏みながら訴訟を考えていくようにしましょう。

訴訟してもその後相手の行方が分かってしまえば、一度調停に話が戻されてしまいますので、ここでは少々手間がかかってしまうこともありますが、それだけ離婚したいという気持ちが強く伝わりますので離婚調停をはじめ裁判に関しても有利に進むことが大きなメリットとなります。

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