ある女性の体験談から裁判離婚を学ぶ

実際に離婚を経験したことがある人は非常にたくさんいるのですが、裁判離婚を経験して離婚が成立したという人は、トータルで見ていくと離婚経験のある人々の中でもごくわずかとなります。
多くの場合には調停離婚や審判離婚によって離婚が成立していますので、裁判離婚になってしまうケースは少ないと考えられます。
最終的に離婚問題が裁判までもつれ込んでしまうというのは、様々な理由がありますが金銭的な部分だけではなく、子供の養育権などについてもそれまでに決着がつかなかったというケースが多くなっています。
実際に経験した人の体験談を読んでみることも大切ですので、体験談の中からヒントを得て、自分のこれからの離婚問題に向き合っていくことも大切です。

【どちらも子供の養育権について一歩も譲らず、裁判になった】

私は今から半年前にようやく離婚が成立しました。
私も夫も医療関係で働いており、立場もほぼ同じだったので子供の養育権をどちらが取るのかについて長引いてしまいました。
収入等に関しては双方でさほど違いがありませんでしたので、こういった部分では家庭裁判所による調停で子供2人のうち双方が1人ずつ引き取ってはどうかとアドバイスを受けたのですが、私は子供2人とも引き取りたかったので調停で言われた内容を飲み込むわけにはいきませんでした。

離婚に至ったきっかけそのものは双方がほとんど家にいても会話をしなくなり、お互いに対しての愛情が冷めていたのが1番です。
結果的に家族で出かけたり、家族内での会話などもなくなり、家庭内別居のような状態でしたので、このまま結婚生活を続けるよりもお互いが別々の人生を歩んだ方が良いと言う結果になったのですが、主人も子供を引き取りたいと言っていたので、そこでトラブルになりました。
そのため、私の場合には相手が離婚に応じてくれないという理由ではなく、離婚には応じてくれたものの、その後の親権について納得できるまでは離婚を成立させなかったという方が正しいのかもしれません。

【主人側に子供を引き渡すことに大きな心配があった】

私も主人の収入や勤務体系などはほとんど変わらず、どちらが引き取ってもある程度余裕を持った生活ができることはわかっていました。
もちろん、調停でも同じように調停員さんに言われていたのですが、私がどうしても主人に子供を引き渡したくなかった理由は、主人のご両親も医療関係に従事しており、孫である子供たちも医療関係の道を進ませるのが当然だと、生まれる前から言っていたことでした。
私は子供たちに自分の好きな道を進んでほしいと思っていたので、どちらか1人でも主人に引き取られることになってしまえば否応なしに医療関係に従事させられてしまうと思っていたからです。

また主人は仕事から帰ってきても疲れたの一点張りで子供と一緒に遊んだりすることがなく、愛情はあったようですが、子供にしてみれば無愛想で一緒に遊んでくれない冷たい父親といったイメージでした。
その中で私は自分に休みがあると子供を連れて遊園地に出かけたり、一緒に料理をして食事を食べたりと出来る限り子供とのコミニケーションを優先してきたので、このような部分は子供たちも理解してくれていました。

【調停は無駄な時間に感じた】

最終的に裁判になるまでは調停での話し合いを繰り返しました。
申し立てをしたのは私ですが、主人が仕事を理由に出頭しなかったり、調査員さんも主人側の主張を優先して私に子供を夫婦2人がそれぞれ1人ずつ引き取ってはどうかなどと言っていたため、私の主張は変わらず結果的に調停で結論を出すことができませんでした。
そのため、結果としては調停で過ごした時間はとても無駄な時間だったように思います。

調停が最終的に判断できないことはわかっていましたが、私は最初から裁判になることを覚悟していたのでなおさらこのように感じてしまったのかもしれません。

【裁判を迎えるに当たり、弁護士さんの力を借りました】

実際に裁判を起こすまでには長い道のりでした。
それまでの経験からすると調停員さんの言っていた内容も考えた上で、私自身が子供2人とも引き取れるかどうかに不安があったため弁護士さんに相談することにしました。
弁護士にはなぜ私が2人とも子供を引き取りたいのかについても前述した理由を話し、その上で離婚に至るまで、主人がどのように子どもに接していたのかについても細かく全てを話しました。
我が家には主人が子供と一緒に写っている写真などがないことも弁護士さんに相談させていただき、こうした部分を考慮した上で離婚後には私が子供の親権をしっかり持てるように、弁護士さんも協力してくれるといった方針でした。

実際に裁判が始まり、それまでに準備しておいた主人との録音テープの中には、跡取りが必要で主人のご両親も孫医療関係に従事させると言っているから、せめて子供の1人は引き取れないと困るといった内容を証拠として提出しました。
一方私は子供への愛情をしっかりと示し、子供2人とこれまでどのように生活をしてきたのかについてを全て正直に弁護士さんにまとめてもらった上で提出する形となりました。
その結果、裁判官が下した判断は子供たち2人の親権は私が持つということで離婚を認めるものでした。

主人はとても悔しそうにしていましたが、子供1人のことについて残念だなどと言う気持ちはなかったようで、離婚後にも子供と会わせてほしいなどと言った話は一つも出てきません。
もちろん離婚する際には、私が子供2人を引き取るにあたり、養育費の取り決めをしなければならないと言われたのですが、これに関しては私自身もある程度収入があり、将来的にも安定している仕事だということで小学生の息子に対して2万、幼稚園の娘に対しては1万円と合計3万円の養育費を主人側から月々もらう形で公正証書を作りました。

お金は振り込まれてきているし、例え振り込まれなくなったとしても私は困りませんが、やっぱり子供2人を引き取れたことは非常に大きなことでした。
弁護士さんに相談していなければ主人側の主張も大きく考慮されてしまい引き取るのは難しかったのかもしれません。
これまでの経験も豊富に持っている弁護士さんだったので、どんな部分が裁判で重要視されるかについてのポイントを押さえ、これまでの婚姻関係の中での経緯や証拠テープの録音など的確なアドバイスをしてくださり、とても感謝しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です