まだまだ珍しい?父親が親権者となるケース

離婚する際に父親が親権を取るというのは珍しいケースといえるのかもしれません。
基本的には多くの場合で母親が親権者となっています。
しかし、ケースバイケースですので、父親が親権をとってはいけないわけではなく、どうしても子供に対する愛情が深く、離れたくないという気持ちがあれば親権を取ることは可能です。
また母親側に有責事由があるといった場合にも父親が親権を取りやすくなりますので、協議を始めとして協議で話し合いができなければ、調停や裁判などでも決めると良いでしょう。

ただし父親というのはどうしても仕事をしていて、一日中家を空けてしまうことが多いため、親権者となるためにはそれなりの条件を整える必要があります。

【最も重要になるのが子供との時間が確保できるかどうか】

子供が15歳を過ぎていると子供の意思が最も重要視されるため、子ども自身が父親と一緒にいたいと言えばそれで親権を取ることはできます。
しかしそうでなかった場合には、やはり子供の生活環境を一番に考えなければなりませんので、仕事が忙しく、子供と一緒にいる時間がなければ親権を取るのは難しいといえるでしょう。
昼間は仕事に出かけてしまうのでこれは仕方がない部分となりますが、定時で仕事から帰ることができるのかという部分や万が一、急に子供を迎えに行かなくてはならないなどの場面で対応出来ることができるかどうかも大切な部分になってきます。

子供が急に体調を崩してしまい学校などに迎えに行かなくてはならない時に父親が直接出向くことができなければ、誰が行くのかが問題になります。
ここでは、監護補助者の存在が大きくなりますので子供から見た父親側の祖父母などが協力してくれなければ難しいといえるでしょう。
子供を育てていく上で授業参観をはじめ、運動会など様々な行事があり、こういった行事に積極的に参加できる環境かどうかも重要視されることになります。

【子供の性別によっても変わってくる】

父親が親権を取る場合には、子供の性別が大きく影響してきます。
例えば女の子の場合、成長に合わせて父親では分からない体の変化が出てきますので、こういった部分についてどのように対処するのかを現実的に考えていかなくてはなりません。
ここでもやはり監護補助者の力が必要になりますので、子供から見たおばちゃんなどが協力してくれるようであれば親権が取れる可能性も大きくなるでしょう。

【父親に有責事由があった場合】

自分自身に有責事由があり、例えば不貞行為をはじめとして、配偶者への暴力行為等があって離婚に至った場合には親権を勝ち取るのは非常に難しいと言えます。
前述の通り、子供が成長していくための環境を整えることができてもやはり、有責事由があればその分を子育てには向いていないという判断になってしまうことがあります。
15歳未満の子供の場合には一つの基準として父親より母親と一緒に生活をする方が良いであろうという展開になっていますので、こうした部分からも父親側に有責事由があると、そるだけで親権を取るのが非常に厳しくなります。

それでも親権を取りたいという場合には自分の生活環境をしっかりと整えた上で子供に対する愛情と、これまでの生活環境の中で子供に対し自分がどれだけ愛情を注ぎながら接してきたのかをアピールしなければなりません。

【転勤の多い仕事は親権を取るのが難しい】

お仕事の内容によっては頻繁に転勤が言い渡されてしまうようなことがあります。
このような状況で仕事をしていると、どうしても子供と一緒にいる時間が少なかったり、子供に万が一のことがあったときにはすぐに対応することができないので、監護補助者がいても、親権を取るのが難しくなるでしょう。
かといって転勤があるたびに子供を連れまわすわけにはいきません。
やはりこのような状況では一つの環境の中で生活ができる母親側に親権が認められるケースがほとんどです。

例えば自分が父親として親権を取り子供と一緒に生活をするつもりでいても、転勤があるたびに母親側に子供を預けていくわけにはいきません。
もちろんこのような内容に関しては協議で話し合いをして夫婦が同意していれば可能かもしれませんが、宙ぶらりんな状況になってしまいますので、子供は精神的にも負担になってしまうことがあります。
このような懸念から親権を勝ち取るのは難しいといえるでしょう。

【嘘をついたり、子供に強要するのはいけない】

例えば親権を取りたいがために調停などで嘘をついてしまうのは最もいけないことになります。
調停の申し立てをした際には事実調査が行われますので、嘘をついていてもすぐにばれることになります。
例えば不貞行為を働いており離婚に至ったケースで、自分が親権を取りたいと主張して離婚後の生活においては、自分一人でアパートなど借りて生活していくと言っていても実際には不貞行為に及んだ相手と一緒に生活をしているなどということになれば当然ながら親権を取ることはできません。

また実際にこのように嘘をついた状態で親権を取ることができても、これが元配偶者にわかってしまえば親権者として子供を預けておくわけにはいかないと言う判断になり、子供を引き戻すために親権者変更の申し立てをされてしまうようなこともあります。
また子供が小さいからといって、どうしてもパパと一緒にいたいと無理に言わせたりするのも子供の幸せを考えた結果とは言えませんから、このような部分についても行うべきではありません。
あくまでも状況を整えることと子供に対する愛情をしっかりと持つこと、また、成長過程において、子どもの状況がどのように変わってもしっかりと対応できる心構えがなければ、父親が親権を取るのは難しいと言えます。

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